「エコルとごし」・「容器文化ミュージアム」見学記録
~最新の環境学習交流施設と容器包装の歴史を探る~中村城治(中村技術士事務所)
2023年12月4日開催の、一般社団法人廃棄物資源循環学会環境学習施設研究部会の上記見学会に参加したので、その概要を報告します。なお、12月21日に開催された「はま例会」の場でも、Zoomにより話題提供したことを申し添えます。
(1)品川区立環境学習交流施設「エコルとごし」
本施設は品川区豊岡2-1-30に令和4年5月に開館した最新の「環境学習交流施設」であり、「つなぐ つづける つくりだす ~エコなミライへ~」を狙いとして計画され、施設の計画・展示のコンセプト・イベントの企画等について種々の工夫を凝らしている。特に展示については高度な映像技術を駆使し、映像展示室では来訪者の年齢に応じて「バランスプラネット(写真1-1)」や「いきものタッチ」等の映像を通じて環境知識の啓発を行っている。また、1秒・1日・1年・10年と言った「ジカン」をキーワードに身近な視点で様々な体験を出来る様に先進的な展示をしている。
写真 1-1映像展示室の状況
写真 1-2「トイカケのジカン」(1秒の展示)
また、来館者の思いを込めた「ミライのタネ」をリサイクル紙に書いて頂き、再生紙のポッドに植える、メッセージ展示室のコンセプトが印象的であった。一方、本件施設はZEB(Net Zero Energy Building)の認証施設でありエネルギー削減率が75%以上のNearly ZEB を都内公共施設として初めて認証を取得した(削減見込み91%)。